ガイド / メンテナンス

ホンダ シビック 2002〜2005年のオイルとミッションオイル

DX/LX、EX/HX、Si、ハイブリッドの5W-20オイル量、MTF・ATF-Z1・CVTフルードの必要量、そしてCVTでマニュアルとホンダのブレティン07-050の指定が異なる理由を解説します。

結論:米国仕様シビック(2002〜2005年式)の1.7Lエンジン車と2.0LのSiは、どちらもプレミアムグレードの5W-20が指定です。ハイブリッドは0W-20が推奨です。オイル量はエンジン排気量だけでなくグレードで変わります。フィルター交換時はDX・LXが3.2L、EX・HXが3.5L、Siが4.2Lです。オーナーズマニュアルの指定は、MTがホンダ純正MTF、4速ATがホンダATF-Z1です。HX・GX・ハイブリッドのCVTについては、マニュアルと後のホンダのブレティンで指定が異なります(後述)。

グレード別のオイル量と締付トルク

米国仕様オーナーズマニュアル(2002・2003・2005年式)
グレード・エンジンオイルフィルター交換時非交換時ドレンボルト
DX・LX:1.7L SOHC5W-203.2L3.0L44 N·m
EX・HX:1.7L SOHC VTEC5W-203.5L3.3L39 N·m
Si(ハッチバック):2.0L i-VTEC DOHC5W-204.2L4.0L44 N·m
ハイブリッド:1.3L SOHC VTEC0W-20(入手できなければ5W-20)3.2L3.0L39 N·m
GX:1.7L 天然ガス5W-203.2L3.0LGX補足版に記載なし

記載ページ(PDFの先頭から数えたページ)は次のとおりです。

  • 2003年式セダン:204ページ(DX/LX/EX)
  • 2003年式クーペ:209ページ(EX/HX)
  • 2005年式セダン:157ページ
  • 2005年式クーペ:163ページ
  • Si:2002年式173ページ、2003年式169ページ、2005年式144ページ

2002年式クーペのマニュアルでは、39 N·mはEXのみに記載されています。2003・2005年式クーペではHXも含まれます。

グレードが重要な理由:DX・LX・EX・HXはいずれも1.7Lですが、EX・HXはオイルが0.3L多く、ドレンボルトの締付トルクも低めです。仕様の特定に使っている米国の燃費記録には、多くのセダンで販売グレードが記載されていません。そのため個別ページでは、推測せずセダンの容量を空欄にしています。エンブレムやウィンドウステッカーでグレードを確認し、該当する行を使ってください。

オイルの種類:5W-20と2002年式の例外

マニュアルは、ガソリンエンジン用のAPI認証シール付き「プレミアムグレード5W-20清浄分散型オイル」を指定しています。同じ条件を満たせば合成油も使えます。2002年式のマニュアルにだけ、5W-20が手に入らない場合は5W-30を使ってよく、次回のオイル交換で5W-20に戻すよう記載されています。この一文は2003・2005年式の本文には見当たりませんでした。ハイブリッドのマニュアルは0W-20を推奨し、0W-20が手に入らない場合は5W-20も使えるとしています。

ミッションオイルと必要量

各マニュアルの容量表より:交換量(抜いて入れる量)と全容量
トランスミッションマニュアルの指定交換量全容量
5速MT:1.7L車・ハイブリッドホンダ純正MTF1.5L1.6L
5速MT:Siホンダ純正MTF1.5L1.7L
4速ATホンダATF-Z1(DEXRON IIIは一時的な代用のみ)2.7Lセダン5.9L/クーペ6.0L
HXのCVTホンダATF-Z1のみ(下記ブレティン参照)3.2L(2002年式は3.1L)5.7L
GXのCVTホンダATF-Z1のみ(下記ブレティン参照)3.1L5.7L
ハイブリッドのCVTホンダATF-Z1のみ(下記ブレティン参照)3.2L5.4L

購入するのは「交換量」の分です。抜いて入れる交換では一部しか入れ替わらないため、全容量は実際に入れる量よりずっと多くなります。MTについてマニュアルは、ガソリンエンジン用のSAE 10W-30または10W-40エンジンオイルを、ホンダMTFの一時的な代用としてのみ認めています。

ATF-Z1とDW-1

ホンダは2010年11月のServiceNews A10110Hで、ATF DW-1(部品番号08200-9008)が「ATF Z1に代わる」こと、いずれホンダ唯一のATFになることを告知しました。同じ告知では、2010年式以前のモデルには当面ATF-Z1も使えるとしています。シビックの記載や容量の記載はありません。2002〜2005年式の4速ATでは、マニュアル指定はATF-Z1で、それを置き換えたホンダ純正フルードがDW-1です。

CVT:オーナーズマニュアルとホンダのブレティン07-050

HX・GX・ハイブリッドのマニュアルは、CVTにホンダATF-Z1のみを使うよう指定しています。一方、ホンダの後のブレティン07-050(2008年2月5日改訂)は、CVTのベルト滑りに関する保証延長です。対象は2001〜2005年式のCVT付きシビックHX・GXと、2003〜2005年式シビックハイブリッドです。必要部材としてホンダ純正CVTフルード(部品番号08200-9006)を挙げ、CVTに補充する際は「ATF-Z1ではなくホンダ純正CVTフルード」を使うよう指示しています。当サイトの個別CVTページは、この後のブレティンに従っています。

これらのCVTを整備する場合は、購入前にホンダ販売店で車台番号(VIN)ごとの指定フルードと、ミッションの修理履歴を確認してください。ブレティンにある3.1クォートや「3〜6クォート」は修理時の量で、通常の交換量ではありません。

自分のシビックを確認する

各リンクから仕様ごとのページを開けます。出典、掲載ページ、適合メモも載っています。

記録されているすべての仕様はホンダ シビックの年式一覧で比較できます。同じ時期のコンパクトカーについては、トヨタ カローラ2002〜2007年のオイル量ガイドもご覧ください。

確認方法

数値はすべて、2002・2003・2005年式の米国仕様ホンダ・オーナーズマニュアルのアーカイブから読み取りました。ページ番号は各PDFの先頭から数えています。2003年式セダン、2003年式Si、2002年式クーペのマニュアルは第三者による複製で、その他はホンダの技術情報サイトの資料です。2001・2004年式のマニュアルは確認していないため、その年式の数値は記載していません。ブレティン07-050は2001〜2005年式のCVTを対象にしています。D17AやK20A3といったエンジン型式はこれらのマニュアルに記載がないため、表ではホンダの表記どおりにエンジンを示しています。