ガイド / メンテナンス

トヨタ カローラ 2002〜2007年のエンジンオイル量と粘度

米国仕様1.8Lカローラに必要な5W-30の量、トヨタが3.7Lと4.2Lの両方を示す理由、XRSが異なる理由を、年式ごとのマニュアル該当ページとともに解説します。

結論:米国仕様カローラ(2002〜2007年式)の指定粘度は、すべてSAE 5W-30です。1.8L 1ZZ-FEのオイル量(フィルター交換時)は、2002・2003・2005年式のオーナーズマニュアルでは3.7L、2006・2007年式では4.2Lです。2003〜2005年式でも、トヨタの改良型オイルレベルゲージが付いていれば4.2Lになります。2005〜2006年式のカローラXRSは別エンジン(2ZZ-GE)で、4.4Lです。

同じエンジンなのに数字が2つあるのは、トヨタのテクニカルサービスブレティンT-SB-0134-08で1ZZ-FEのオイル量が0.5L増え、オイルレベルゲージも変わったためです。以下の表には、トヨタの記載どおりの数値と、確認できるマニュアルのページを載せています。

年式・エンジン別のオイル量

米国仕様オーナーズマニュアルのサービス諸元より(オイル交換時の量)
年式エンジンフィルター交換時フィルター非交換時マニュアル(PDFページ)
20021.8L 1ZZ-FE3.7L3.5LOM12743U、247ページ
20031.8L 1ZZ-FE3.7L*3.5L*OM12744U、239ページ
20051.8L 1ZZ-FE3.7L*3.5L*OM12891U、293ページ
2005 XRS1.8L 2ZZ-GE4.4L4.2LOM12891U、293ページ
20061.8L 1ZZ-FE4.2L4.0LOM12A23U、291ページ
2006 XRS1.8L 2ZZ-GE4.4L4.2LOM12A23U、291ページ
20071.8L 1ZZ-FE4.2L4.0LOM12B07U、291ページ

* T-SB-0134-08の改良型ゲージが付いた2003〜2005年式では、トヨタの改訂値はフィルター交換時4.2L、非交換時4.0Lです(次の項を参照)。

XRSのマニュアルに記載されている米クォート値は、リットル値と一致しない箇所があります(2005年式は4.8/4.6qtですが、4.4Lは約4.65qtです)。数量はリットルを基準にし、最後はゲージで確認してください。2004年式のオーナーズマニュアルは確認していませんが、下記ブレティンは2004年式の1ZZ-FE車も対象にしています。

3.7Lと4.2Lの2つの数値がある理由

トヨタは2008年7月15日に、T-SB-0134-08「1ZZ-FE Engine Oil Level Specification Update」を発行しました。対象は1ZZ-FEを積む2003〜2005年式カローラで、同じエンジンの2003〜2005年式マトリックスと2000〜2005年式セリカも含まれます。主な内容は次のとおりです。

  • オイルレベルゲージを15301-22030から15301-22050(識別マーク付き)に変更
  • オイル量を0.5L増量
  • 交換時の量をフィルター交換時4.2L、非交換時4.0Lに改訂

2006・2007年式のマニュアルには、最初から4.2L/4.0Lと記載されています。ゲージのLとFの間の量も、2002・2003・2005年式の1.3Lに対して1.5Lです。2002年式はブレティンの対象外で、マニュアルの3.7Lがそのまま有効です。

2003〜2005年式はどちらの数値?年式だけでは決まらず、装着されているゲージによります。新しい15301-22050には、旧品15301-22030にない識別マークがあります。確認できない場合は、本数ではなくゲージを基準にしてください。フィルター交換後に約3.7L入れ、エンジンを少し回してから止め、数分待ってFの位置まで補充します。入れすぎないでください。

オイルの種類:5W-30と、10W-30が使える条件

5冊のマニュアルとも指定粘度はSAE 5W-30ですが、併記される品質規格は年式で異なります。

  • 2002年式:API SJ「省燃費(Energy-Conserving)」またはILSACマルチグレード油で、5W-30を推奨。粘度表では、約−18℃(0°F)以上で10W-30も使えます(OM12743U、218ページ)。
  • 2003・2005年式:API SL「省燃費」またはILSACマルチグレード油、SAE 5W-30。5W-30が手に入らないときは10W-30も使えますが、次回のオイル交換で5W-30に戻すよう記載されています(OM12744U、214ページ/OM12891U、267ページ)。
  • 2006・2007年式:ILSACマルチグレード油、SAE 5W-30。10W-30については同じ注意書きがあります(OM12A23U・OM12B07U、265ページ)。

現行のILSAC認証5W-30は、古いマニュアルにあるAPI SJ・SL規格の後継にあたります。購入時は、容器にILSACの「スターバースト」マークと5W-30の表示があるか確認してください。

XRSは別エンジン

2005〜2006年式カローラXRSは、1ZZ-FEではなく2ZZ-GEを搭載しています。オイル量はフィルター交換時4.4L、非交換時4.2Lで、ゲージのLとFの間は1.5Lです。通常の2005年式カローラを「4.4クォート」と紹介しているサイトは、XRSの数値を流用しているか、リットルとクォートを取り違えている可能性があります。1ZZ-FE車にXRSの数値は使わないでください。

オイルフィルター

オイルフィルターの品番は、どのオーナーズマニュアルにも記載されていません。WIXの2021年版適合カタログでは、この年式の1.8L 1ZZ-FEはWIX 51394/51394XP、2005〜2006年式XRS(2ZZ-GE)はWIX 57145/57145XPです。注文前に、自分のエンジンに合うか確認してください。ドレンプラグのガスケットも、部品店が車台番号(VIN)で指定する場合は交換してください。

自分のカローラを確認する

各リンクから、仕様ごとのオイル・フィルターのページを開けます。出典、掲載ページ、適合メモも載っています。

記録されているすべての仕様は、トヨタ カローラの年式一覧で比較できます。同じページにはミッションオイルも載っています。2002年式ATはDEXRON II/III、2003〜2007年式ATはトヨタ純正ATF Type T-IV、5速MTはSAE 75W-90(API GL-4/GL-5)のギアオイルです。

確認方法

数値は、各年式の米国仕様トヨタ・オーナーズマニュアルのアーカイブから読み取りました。ページ番号はPDFの先頭から数えています。2005年式のファイルには、2004年9月以降生産分の様式番号OM12891Uが印刷されています。ブレティンの対象車種、部品番号、容量は、T-SB-0134-08のアーカイブ複製から取りました。NHTSAが掲載する原本は見つかりませんでした。マニュアルのクォート値とリットル値が一致しない場合は、リットルを記載しています。